銅は柔軟性にすぐれ、電気や熱の伝導性が高い金属です。そのため銅メッキはさまざまな用途に使うことができ、プラスチック上にの下地メッキから、プリント配線板のパターンメッキなど幅広い用途が挙げられます。
銅は素材の汚れや、密着を邪魔する素材に対して比較的鈍感な性質をもちます。また下地メッキとしてニッケルの下層に利用した場合、上層のニッケルメッキなどに存在するピンホールなどを素地まで貫通させずさらに耐食性を増させることになります。緩衝保護皮膜としても有効です。
銅メッキには酸性の硫酸銅浴、中性に近いピロリン酸浴、アルカリ性のシアン化銅浴が広く用いられています。
硫酸銅浴はプリント配線板へのメッキ、装飾用の樹脂メッキの下地、電解銅箔の作成などに欠かせないものです。シアン化銅浴は亜鉛系あるいは鉄系の素材上への下地メッキとしてや、バレルメッキには欠かせないものです。ピロリン酸銅浴は高周波電流を運ぶ導波管や浸炭防止用などに用いられています。